注意!心療内科のデメリット

専門医によってはアドバイスが役に立たない恐れ

心療内科に行けば、身近な家族には話せない、非常にプライベートな悩み事を赤裸々に話せます。専門医が的確なアドバイスをしてくれれば、短期間で心の問題が解決し、意気揚々と家事や仕事ができる暮らしに戻ります。一方で専門医のアドバイスが、個人の実情に上手く合わないケースも時々あります。臨床経験が浅く、まだ駆け出しの専門医の場合、患者が直面している苦労やコンプレックスがいまいち把握できず、教科書的なアドバイスに終始しがちです。また専門医の助言が理論的にいくら正しくとも、患者が実践出来ない内容であれば意味がありません。通う心療内科によっては、何度相談に訪れても有益な知識やアドバイスが得られず、かえってストレスが溜まる結果に終わる恐れがあります。

心療内科の治療方針と患者のパーソナリティには相性がある

同じ心療内科でも、クリニックごとに指導方針が違っています。いわゆる外傷を直接治す外科とは違い、心療内科の治療方法に正解はありません。よく言えば専門医の判断にて、臨機応変な治療が施せるのが心療内科のメリットですが、通うクリニックのコーチングやカウンセリング内容が自分のパーソナリティやライフスタイルとまるで合わなければ、かえって逆の効果が出かねません。自分の希望としてはなるべく抗うつ薬を使わずに認知行動療法でうつ症状を克服したいと思っているのに、専門医が気軽に薬の利用を推奨してくる、また治療スピードを重視するあまり、荒療治を推奨してくる等、患者側と指導する側の考え方にズレがあれば、治療効果が上手く現れません。