リワークプログラムとは

リワークとは、return to workの略で仕事への復帰という意味です。リワークプログラムでは、うつ病などの精神疾患により休職した人が、仕事に復帰するためにさまざまなトレーニングを行います。 具体的には、以下のようなことを行います。 ・生活リズムを整える ・自分の病気について理解する ・コミュニケーションの練習をする ・ネガティブな物事のとらえ方を変えるトレーニングをする ・復帰先を想定した作業を行う このようなプログラムを体調に合わせて段階的に行っていきます。 この他にも、スポーツやレクリエーションを通じて、病気によって低下した気力や体力を回復させていきます。 リワークプログラムは、心療内科や精神科のある医療機関の「デイケア」に設置されています。ただし、リワークプログラムが設置されていないデイケアもあるため、注意が必要です。リワークプログラムがあるかどうかは、医療機関のホームページ等で調べてみるとよいでしょう。

リワークプログラムを利用するには

病院やクリニックで行われるリワークプログラムは、治療の一環で行われるものです。そのため、リワークプログラムに参加するためには、医師による診察が必要となります。まずは、リワークプログラムが設置されている心療内科を受診し、リワークプログラムを受けたいということを伝えてみましょう。 また、リワークは復帰先の職場との調整も必要になってきます。リワークプログラムを利用する際には、必ず復帰先の上司や人事担当者に相談をしておきましょう。そして、どのような形で職場に復帰するのかについても、職場の担当者とこまめにコミュニケーションをとるようにしましょう。 心療内科で行われるリワークプログラムの費用については、医療機関で行われる治療に含まれるため、保険が適用されます。リワークプログラムを利用することで、どのくらい費用が掛かるかについても、医療機関の窓口で尋ねてみるとよいでしょう。